前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告がトルコ経由でレバノンに逃亡した事件で、ゴーン被告を運んだジェット機のパイロット4人とジェット機の運航会社幹部1人をトルコ検察が逮捕した。日本からトルコへは、米国などの警備会社2社が関与し、ゴーン被告は音響機器ケースに潜んで日本の住居から脱出後、出国検査も通過して自家用ジェット機で出国した疑いが強いと言う。しかし現在のところ、日本の警察は関与したと名指される警備会社2社の捜索も、ゴーン被告が潜んでいた音響機器ケースを出国検査で無事に通過させてしまった通関職員の事情聴取もまったく行っていない。イギリスのBBCニュースは、「これほど有名な刑事被告人がいったいどうやって日本国外に逃亡できたのか。日本は今後、その疑問に答えていかなくてはならないだろう」と報道している。日本の司法当局はトルコ検察によるパイロット逮捕の報を聞いてどう思ったのか、マスコミ各社は、沢尻エリカは執拗に追いかけるのに、ゴーン被告の逃亡劇の過程をなぜ追わないのか?ゴーン被告が滞在するレバノンは、日本と犯罪人引渡し条約を結んでいないため、今後ゴーン被告の公判を日本で開始することは出来ないだろう、と海外のメディアは憶測し、日本政府がレバノンに対して2012年~2016年の5年間で合計約210億円もの開発援助を行っていることを踏まえ、ゴーン前会長の引渡しをレバノン政府に強硬に要求すべきだという海外の論調もある。マンマとしてやられた感のあるゴーン被告の不法出国、国際的に見て、日本の司法当局とマスコミは世界に向けて、とんだ赤っ恥を晒しているように思われる(笑)