ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ディズニーアニメの創生期を作ったイワオ・タカモトは日本アニメの先駆者だ。

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チキチキマシン猛レースのヒヒヒヒと鳴く犬「ケンケン」のキャラクラーや日本でも大好きな人が多いわんわん物語の「レディー」(茶色の女の子の犬)のキャラクターなどディズニーアニメの古典的な作品の主要キャラクターをデザインしていたのは、日系人イワオ・タカモト氏だというのをご存知だろうか。彼が手掛けたディズニーアニメは草創期の「ミッキーマウス」や「ドナルドダック」をはじめ誰でもがすぐに思い浮かべられるキャラクターばかり。その彼がアニメーションの世界に入るキッカケを掴んだのは何と第2次世界対戦中の日系人の捕虜収容施設の中だったというから驚きだ。両親は広島県出身の日本人でタカモト氏は1925年ロスアンジェルスで誕生、その後日本の真珠湾攻撃によって両親と共に日系人収容所に収監され。そこでプロのアニメーターたちと出会い画才を認められ戦争終了と同時に作品を持ってウォルト・ディズニー社長に面接、半時間後には「来週月曜から来てくれ」と即採用になったという。ディズニープロダクションではアニメーターとして主要な作品に貢献、1961年にディズニーからアニメーションでディズニー社と一二を争っていたハンナバーベラ社へ移籍。後年、ハンナバーベラ社のクリエイティブデザイン部門の副社長、さらにワーナーブラザーズアニメーションの特別プロジェクト部門の副社長などを歴任し2005年には50年以上にわたるアニメ界への功績を称えられて米国アニメーションギルドの「ゴールデンアウォード」を受賞し文字通りのアメリカアニメ界の重鎮にまでなった人物だ。いま、アメリカを始め世界の国々で人気を博している日本アニメ。イワオ・タカモト氏は日本アニメの系譜の原点に立つ最初のニッポン人と言えるだろう。