ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

松方氏所有の名画「ゴッホの寝室」を略奪し展示しているオルセー美術館。

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フランスの国営美術館として名高いパリ・オルセー美術館。ここに日本人が美術の教科書でよく見ていた名画「ゴッホの寝室」(上の写真)が展示されている。実は、この作品は日本人実業家松方幸次郎氏が今から98年前の1921年にパリの画商に巨額の大金を投じて購入した列記とした個人所有のゴッホ作品なのだ。なのに、なぜフランスの国立美術館が堂々と展示しているのか。その理由は1951年日本が連合国側に対し「敗戦」を受け入れたサンフランシスコ講和条約にまで話が遡る。条約では連合国側にある日本の国有財産は全て没収されるが日本人の個人所有財産は返還するという取り決めがあった。しかしフランス国内に保管されていた松方氏のコレクション400点以上は当然松方氏個人にすべてが返還されると思いきやフランス政府はこの中からゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ピカソの有名作品19点を勝手に抜き出し残りの375点だけを松方氏に返して寄こしたのだ。フランス政府が戦争終結の国際条約を守らないこうした卑劣なやり方で松方氏から略奪した作品「ゴッホの寝室」をフランスの国立のオルセー美術館が今なお堂々と展示している事実。日本の文部省は名画である「ゴッホの寝室」を教科書に載せる際には、日本人所有のこの作品が、フランス政府によって略奪されたままで松方氏側に返還されていない事実を日本の子どもたちにはっきりと教えるべきではないだろうか。何故なら他国の個人所有の絵画を平気で略奪し展示したままでいる国フランスは、今なお政府自らルノー会長のカルロス・ゴーンと手を組んで日本の日産自動車をフランスの企業にしてしまおうと企んだりする恥知らずの国であるのに、日本人の多くはいまだにフランスを「芸術の都」と勘違いしたままで居るからだ。