ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

世界的アーティスト村上隆をナゼ日本人はパクリと言うのか。

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「世界遺産にポルノ作品を飾るのは、冒涜だ」と作品展示中止を叫ばれながら、フランス・ベルサイユ宮殿で『Murakami Versailles』が開催されたり、男性器を握りしめた裸の青年の等身大のフィギュアがニューヨークのオークションで1516万ドル(約16億円)で落札されたり、英国のオークションでは等身大フィギュア『My Lonesome CowBoy』が1516万ドル(約16億円)で落札されるなど世界的に作品の評価が高いPOPアーティスト村上隆氏(58)⬆。しかし、残念なことに日本で彼の作品への評価はとても低いのだ。村上氏の芸術が、日本の「アニメ」「オタク」文化からのパクリだというのがその理由だ。日本では「村上隆がすごいんじゃなくて、彼がモチーフにした日本のアニメ文化が培ってきた土壌がすごいんだ」という考え方が一般的だ。村上氏本人は、アニメをモチーフに世界に通じるPOP作品を生み出した経緯についてこう語っている。「アッと、ひらめいたんですよ。ギリシャ彫刻からずっと、美の形式は出自が西洋ですが、アニメのフィギュアには西洋がまるっきり入っていない。セクシュアルなリビドー(欲望)に忠実で。これを西洋の芸術のフォーマットに乗せたら、ものすごくショッキングだ、とひらめいたんです。ただ、日本のフィギュアのままでは、セクシュアル度数が強すぎて。だから、セクシュアリティーを薄めたりしながらつくると、(日本人の)オタク的には『生ぬるい。なんじゃこれ!』の作品になっちゃうんですよね。でも(世界の)アート界では『ストライク!』となりました」。かつてスープ缶やマリリンモンローをモチーフにPOPアートを生み出したアンディ・ウォーホルと同じに村上氏は、アニメをモチーフに新たなPOPアートを生み出し世界中の人々が『ストライク』(心を打たれた)のであり、単なるパクリのレベルではない事に日本人オタクは気付くべきだろう。