ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

決勝の第1セットに1時間、マスコミが書かなかった錦織圭の復調ぶり。

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テニスのマスターズ・モンテカルロ大会でケガのため世界ランク36位まで落ち込んでいた錦織圭が、意外なほどの復調振りを見せた。世界ランク3位のチリッチや4位のズベレフを次々と破り決勝戦にまで駒を進めたことは少しばかり驚きだった。決勝の相手は世界ランク1位のナダル、結果は2−0のストレート負けでマスコミは「錦織の完敗」を報じたが、このゲームでも錦織は粘りを見せて、第一セットのゲームを世界トップのナダルを相手に1時間近くもの間、堂々の展開をしてみせたのだ。表彰式のスピーチで優勝したナダルは「ケイが大きなケガからカムバックして素晴らしいプレーを見せていることは非常に嬉しい」と上から目線で錦織の今大会の復調ぶりを讃えてみせた。しかし、ナダルは今大会は2回戦から出場したのに対して錦織はノーシードの1回戦から128ゲームを戦い抜いてきた身であり、体力も気迫も明らかに差があった。第1セットでの粘りのある戦いで錦織の体力は底をついてしまった感がある。しかし、ナダル相手に1セット1時間のこの粘りこそ、錦織復調の兆しと捉えるべきだろう。準々決勝のチリッチ戦や準決勝のズベレフ戦のようにストロークで勝負する錦織本来のテニスでナダルを翻弄できるまでになれば錦織は完全復活と言えるだろう。今回のゲームでも時々腕首を気にしていた錦織選手、ウデの傷が完治すればグランドスラム初制覇も現実味を帯びてくる、今シーズンの錦織圭にぜひ期待しようではないか。