ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「プラダを着た悪魔」が選んだ芸者ファッションはマイノリティか。

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プラダを着た悪魔」のモデルになったアナ・ウインターが編集するファッション誌VOGUEの最新号に白人モデル(上の写真)が芸者に扮した特集が組まれ「日本文化の盗用だ」と米国のツイッターで批判された。この批判に対してこの写真でモデルを務めたアメリカ人の白人モデルのカーリー・クロスが「この写真は私の国のモノでは無い(日本)文化を盗用したものであり、このような(日本)文化をキチンと取り扱わない写真撮影に参加したことをお詫びします」と自身のツイッターでコメントした。これを見た日本人側の反応はと言えば「彼女が謝る必要はない」「この写真のどこが変なの」といったようにツイッター上の一連の騒ぎに首をかしげる向きが多かった。しかしこの「日本文化を盗用した」という批判のウラにはアメリカ人読者達のホワイトプライド(白人優位主義)に根差した「上から目線」が見え隠れしているのだ。つまり、白人文化より劣る日本文化を真似たことは「偏見や差別にあたる」とVOGUEの女性読者達は日本人が思いもしなかった勝手な批判をしたのである。我々有色人種である日本人はこんな写真のどこに失礼な部分があるのかと訝るが、ファッション誌の読者であるインテリジェンスの足りない白人女性達はマイノリティ(下位集団)の文化(つまり日本)を揶揄してる写真だから失礼だと勝手に思いこんでのツイッター批判なのである。歴史には疎いファッション誌VOGUEの女性読者達は、日本文化がアメリカ建国よりはるか昔から存在し、芸者スタイルの髪型がポニーテールの白人文化よりはるかに優れた文化であったことをご存じないのだろう。「白人が伝統のある日本のカツラを被っても全然日本人を馬鹿にしたとは思ってませんよ」とこの写真をツイッターでブーイングしたVOGUE読者達にはっきりと伝えてあげたい気分である。