ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

キム・ハンソルが父「毒殺」の仇討ちと新指導者になるためのシナリオ。

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クアラルンプール空港で毒殺された金正男氏の遺体引き取り人として彼の息子キム・ハンソルが一躍クローズアップされている。マレーシア警察の厳重な警戒のもと所在は明らかにされていないが長男であるハンソル氏が引き取ることは間違いないだろう。若干22歳の彼は北朝鮮建国の父で曽祖父にあたる金日成主席の血を引く唯一の「白頭血統」の族柄である。本来なら北朝鮮の主席であった筈の父親の代わりに独裁政権の座に就いた金正恩によって父親を毒殺されたハンソル氏の恨みは相当深いものがあるに違いない。世界でも難関大学として知られるフランスの名門「パリ政治大学」を卒業した彼は、政治への関心も高く、現在の独裁政権に批判的であり南北朝鮮の統一という夢を抱いていると聞く。折りしも中国政府はミサイル発射を繰返す現政権に苛立ち、北朝鮮からの石炭輸入を差し止める制裁措置を行った。その後に起きた毒殺事件に中国政府は怒り心頭な筈だ。一方の北朝鮮の独裁政治を逃れてきた脱北者達は今回の毒殺事件を契機に新体制の政権作りを緊急に目論んでいる。今回の事件で思わぬ形で表舞台に登場してきたキム・ハンソル氏を中国政府も韓国に亡命した脱北者達も新しい北朝鮮のリーダーとして担ぎ上げ、恐怖政治を続ける金正恩を追い落とすシナリオを描き始めるだろう。キム・ハンソル氏が父親の正男氏よりもクーデターの象徴的なリーダーにふさわしい素養は十分に持っている。機は熟したりである。あとは、北朝鮮国内の恐怖政治を断ち切りたい勢力と手を組めれば一気呵成に金正恩を追い落とすクーデターは成功するに違いない。キム・ハンソル父親の仇討と南北朝鮮の統一を掲げたクーデターが一日でも早く実現する事をぜひ期待したいものである。