ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ブラッド・ピット映画「ブレット・トレイン」は日本人差別か。

ブラッド・ピット主演のハリウッド映画、「ブレット・トレイン」が米国で公開が始まった。原作は日本の伊坂幸太郎氏の小説「マリアビートル」で、舞台は日本。東京発・京都行の新幹線に乗り合わせた10人の殺し屋たちが、死闘を繰り広げるアクション映画だが、「日本が舞台なのに主役がブラッド・ピットで殺し屋役の俳優もほとんどがハリウッド俳優で占められ日本人の出演俳優が少な過ぎる、これはホワイトウォッシング(有色人種の役柄を白人が演じる人種差別)ではないか、という批判⬆が「ニューズウィーク」など多くの米国メディアで取り上げられた。原作者の伊坂氏は、「せっかくハリウッド映画にするのなら、日本にこだわらなくてもいい」と製作者にはっきり伝えていたと言い、主人公役のブラッド・ピットの演技にも満足し映画の出来についても称賛していると言う。にもかかわらず、アメリカのメディアの論調は「映画製作者は小説の日本設定を維持しつつ、映画の中に日本人を登場させることを選ばず、ホワイトウォッシングの非難を強めた」とし、さらにホワイトウォッシュされた役を承知の上で受け入れたハリウッド俳優たちの意識をも問題視している。現代ではライトノベル、マンガ、アニメなど、日本文化はアメリカの文化と混ざり合ってる物がほとんどだ。日米の文化が融合する事で新しいものが生まれてくる。日本発のアクション小説を面白いハリウッド映画に仕立てた製作者や俳優に対するこうした批判は、はなはだ見当違いかと思われる。9月1日から日本でも公開されるこの映画、YouTubeで予告編を見る限りかなり面白そうなハリウッド映画だ。