ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ハナタカ、世界が認めたジャパン・インサイド。

我が国が、技術的に複雑で、製造できる国が限られている機械や素材などハイテク製品の製造能力において、1995年から2020年まで経済複雑性ランキングで1位を維持しているのをご存知だろうか。世界中の自動車、航空機、携帯電話など、ほぼすべてのハイテク製品の品質維持に不可欠な日本製原材料や部品が使われていることを、世界の国々は「ジャパン・インサイド」と呼ぶ。具体的に、ロボット、医療機器、先端材料など、多岐にわたるハイテク分野で日本企業が圧倒的な世界市場シェアを占める製品が多数存在する。2020年と2021年の調査では、ハイテク製品1094品目のうち58品目で日本企業が市場シェア100%を独占、94品目で90%以上を、162品目で75%以上を占めていることがわかった。さらに、半導体製造プロセスの特定の分野では、日本企業が世界の市場シェアの100%を占めている例もあり、これらの日本の部品や素材がなければ、世界の半導体製品は存在し得ないと言われている。日本は、他国より技術的な優位性を持つている事を、世界に向けてこれまでアピールしてこなかったため、ハイテク技術分野での「強み」が見えにくかった。この存在の見えにくさが、「ジャパン・インサイド」と呼ばれる理由であり、日本人のインサイド=(腹の中)は見えにくいということから、この呼び名になったと思われる。