2年前、世界2位のスマホメーカーになりたいと宣言した中国のファーウェイ(上の写真)がたったの2年間で今年8月ついに世界シェアでAppleを抜き去り世界2位へと躍り出た。世界1位のサムスンについても「来年2019年中には超えられるだろう」とファーウェイのCEOはなぜか自信満々なのだ。その自信満々の理由が「ファーウェイのスマートフォンがここまで発展したのは、日本人を雇って研究開発し、日本の技術を採用したからだ。任正非CEOは、実に聡明であり、日本の生産ラインを買ったのではなく、日本の頭脳を買ったのだ」と日本で活動する徐静波アジア通信社社長が中国での講演の中でファーウェイが持つAppleやサムスンに負けない高度なスマホ技術力の「秘密」について語り、中国国内で大きな反響を引き起こしていると言う。日本のスマホメーカーが軒並み瀕死の状態にある中で、日本の頭脳を雇入れて短期間での躍進を見せつけたファーウェイのマーケティング戦略、これに関わった日本人の開発者達は果たして日本のソニーやシャープを裏切ったのだろうか。そうではない、日本のメーカーにファーウェイが目指したわずか2年で世界第2位になろうとするだけの「競争意欲」がまったくない事に同じ日本人として「愛想が突きた」と言うだけの話なのだ。かつてその高い技術力を製品に活かして世界のトップに君臨していた日本のITメーカーの話は今や昔、日本の若い頭脳をフル活用して世界トップの座を守ろうとする意欲がいまや日本のITメーカーには全くない。どんどん衰退を続ける日本のITメーカーの哀れ過ぎる末路は同じ日本人としてあまりにも悲しい現実だ。