シカゴ・カブスの鈴木誠也選手が、シーズン最終戦のカージナルス戦に「5番・右翼」で出場、5回に今季32号となる本塁打を放った。シーズン32本塁打は、ヤンキース松井秀喜氏が2004年にマークした31本を上回る記録となり、メジャーでの日本人選手ホームラン数でドジャース大谷翔平選手に次ぐ日本人第2位にランクされた。NBPで本塁打王を3回取った松井秀喜氏にくらべ、NPBで一度も本塁打王タイトルの獲得経験のない鈴木選手が、なぜメジャーでのHR数で松井秀喜氏を上回ることが出来たのか。その理由は、徹底した肉体改造にあった。「野球で使う筋肉を創る」ことを目標にバッティングは「下半身のパワーで打つ」といわれるように、メジャー入りしてからスクワットを中心に鈴木選手は、パワーの土台となる筋肉を徹底して鍛え抜いた。松井秀喜氏がヤンキースでプレイしていた時、「ジオンビー選手やアレックス・ロドリゲス選手らに囲まれていて、彼たちのパワーに圧倒され、私は『ここで長距離打者になるのは難しい』と感じて、ホームランバッターよりヒットねらいの中距離ヒッターになったと言う逸話は有名だが、鈴木誠也選手は、メジャーのパワーヒッター達をみて、それに負けないパワーを身につけることに特化したことで、Seiya Suzuki is Jacked !(鈴木誠也は筋肉ムキムキ!)と呼ばれるスラッガーになったのだ。