ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

肺がんでもタバコは止めません、「バカの壁」を貫く養老先生。

「理解できない相手を人は互いにバカだと思う」という人間の「習性」を鋭く見抜いたエッセイ「バカの壁」の大ヒットで知られる東大医学部名誉教授で86歳の今なお愛煙家としても知られる養老孟司先生。昨年4月に「肺がん」が発見されたが、医者嫌いで知られる養老先生は、特に抗がん剤に否定的で「がんになっても抗がん剤は受けない」と公言していたが、専門医や家族の説得で「標準治療」を選択し、2ヶ月間でほぼ完治したという。退院後「正直言って、86歳の老人に治療なんかしてもムダじゃないかと思うこともありましたが、家族や親しい人、お医者さんたちが親身になってくれるのを見て、そういう考えもあまり良くないなと思うようになりましたね…」と養老先生は心境の変化を語ったが、「この年になれば、がんのひとつやふたつ、あって当然。今回はたまたま地雷を踏んだだけ。毎日吸っていたタバコもやめるつもりはありません」と愛煙家としての 強気の姿勢も相変わらずお持ちのようだ。「タバコは、とりあえず吸えればいい。嗜好品というものは、あってもいいし、なくてもいい。それでかまわない。でも「あっても、なくてもいい」が「あってはいけない」になると怖い。嗜好品は本来、もっと“軽い”ものだったはず。それを“重く”考えすぎることは、ある種の危険が伴うと思います」とおっしゃる養老先生。現在、家族の手前、喫煙再開は、さすがに控えている様子だが。