ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

女性の肺ガン患者の94%が、「たばこ吸ったことない」。

400万部を超えるベストセラー「バカの壁」の著者である東大医学部名誉教授の養老孟司先生は80歳を過ぎても喫煙者として有名だが、かつて「そもそも煙草に害があるなど証明されていないし、肺がんの原因が煙草であると医学的に証明されたらノーベル賞ものですよ」と言い切っている。養老先生のこの言葉を裏付けるようなデータが、最近、韓国の病院から発表された。韓国ソウル市にあるポラメ病院呼吸器内科のイ・ヒョヌ教授の研究チームが2022年に実施した研究によると、肺がんにかかった成人女性患者の94.4%が「全くたばこを吸ったことがない」という衝撃の調査結果が出たという。この調査結果を受けて、延世(ヨンセ)がん病院腫瘍内科のイム・ソンミン教授は「喫煙経験のない人の肺がん発生の多くはEGFR遺伝子変異が原因だ。遺伝ではなく突発的に生じるが、まだその原因は明確ではない」と語っている。まったくたばこを吸ったことのない女性患者の場合、喫煙している人の煙にさらされる「受動喫煙」による発がんが疑われるが、この受動喫煙の原因とされる「副流煙」についても養老猛先生は「副流煙の危険性など問題外、低温で不完全燃焼する煙草から発生する煙なので有害というのに科学的な根拠はない」と一刀両断だ。喫煙=肺ガンという「決めつけ」は考え直すべき、韓国の今回の調査データはそれを示しているように思われる。