ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「死とは、モーツァルトが聴けなくなること」アインシュタイン。

「相対性理論」で名高い20世紀最高の天才理論物理学者、アルベルト・アインシュタインは、「死とは何か」と質問されて「モーツァルトが聴けなくなること」という名言を残した話は有名だ。天才物理学者アインシュタインが、天才作曲家のモーツァルトを愛したのは天才特有の精神的な類似性があるからだ、という精神医学の研究もある。天才の持つ「特異な創造力」の側面には発達障害などの精神的特性が潜んでいると言われている。長らく隠遁生活を続け「自分自身の中に引きこもりたい」との発言まで残しているアインシュタインは、発達障害でいうASD(自閉症スペクトラム障害)に該当し、一方、落ち着きない動作や「空気」を読まない所作などで周囲から嫌がられていたとされるモーツアルトは、精神疾患ADHD(注意欠如・多動性障害)の典型だとされている。アインシュタインは、モーツアルトの音楽を「モーツアルトの音楽はあまりにも純粋で美しく、まるで宇宙の内面の美しさを映し出しているようです」⬆と誉め称えている。モーツァルトの音楽についてクラシックのファンは、エンタメ性が強く「俗っぽ過ぎる」と軽蔑する向きもあるが、例えば「トルコ行進曲」のようにリズミカルで躍動する旋律は聴く人の心を高揚させ、メロディーとハーモニーの絶妙なバランスが心を解き放ち、癒しを与えてくれる音楽であるのは確かな事だろう。アインシュタインは自分の人生について 「私は天才ではありません。ただ、人より長く一つのことと付き合っていただけです」という言葉を残したが、「理論物理学」も「モーツァルトの音楽」も長く付き合うことでアインシュタインは、豊かな人生を手にすることが出来た、と言えるだろう。