ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

アインシュタイン「舌を出した顔写真」ナゼ気に入った。

 

アインシュタインと言えば、舌を出している肖像写真⬆で有名な天才物理学者。「相対性理論」や「宇宙論」など、さまざまな宇宙の成り立ちに関する理論を構築した彼が、なぜ「舌を出したユーモラスな自分の顔写真」を気に入ったのだろうか。「舌出し」写真が撮られたのは1951年3月14日。アインシュタインの72歳の誕生日のことだった。誕生日パーティーの後、帰りの車に乗り込んだアインシュタインに新聞社のカメラマンが「笑顔の写真を撮らせてください」と声をかけると、突然、アインシュタインは舌を出して見せたのだという。翌日の新聞に掲載されたこの写真を見たアインシュタインはたいそう気に入り、「とても気に入ったから9枚ほど焼き増ししてくれ」とカメラマンに頼んだという。この舌を出したアインシュタインの肖像は、彼の生まれ故郷のドイツ・ウルム市にブロンズ像になって飾られている(⬆上右)。その理由は、ウルム市が「舌を出す奇祭」で有名な街だからだ。魔女の仮面をつけた人々が“舌を出せ!”と叫んで、舌を出した観客を巻き込みながら練り歩くという古くから行われている伝統のお祭り。アインシュタインは生まれ故郷の舌を出す有名なこのお祭りを真似た自分の「顔写真」を甚く気にいつたというわけだ。この写真は、1951年度ニューヨーク新聞写真家賞グランプリを受賞し、アインシュタインのイメージの代名詞となっている。