ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

離婚慰謝料、ノーベル賞金で払うと口約束したアインシュタイン。

人工衛星のGPSにも応用されている「相対性理論」を発見した天才科学者アインシュタイン⬆、35歳の時、後に2番めの妻となるエルザとの浮気がバレて最初の妻ミレヴァ(⬆上右)と離婚する破目になった。別居生活が5年ほど続き、1919年2月40歳の年に正式に離婚の手続きが完了。アインシュタインは当時、ミレヴァに対し慰謝料として支払うだけの金銭的な余裕がなかったため、「ノーベル賞を取ったらその賞金をミレヴァに渡す」と未だ受賞が決まってもいない2年前にミレヴァに口約束して、ともかくも離婚を成立させた。当時、アインシュタインの業績から考えると、ノーベル賞を受賞することはほぼ確定的とみなされていたため、それをミレヴァに提案することができ、ミレヴァもそれを受け入れたのだ。離婚が成立した数ヵ月後の1919年の6月、アインシュタインはエルザと再婚。そして離婚成立の2年後、招待され日本へ渡航中にノーベル賞受賞の決定が通知された。つまりこの受賞は、人々が理解・想像していたような学問上の名誉だけでなく、ノーベル賞の賞金1億5千万を受け取りその半分を元妻に渡すことで、離婚というプライベートな騒動も片づける事が出来たのだった。元妻ミレヴァには約束の賞金の全額ではなくその半分の7500万円を渡しただけだったが、ミレヴァは、そのお金で4階建ての豪邸を新築残りのお金は精神病を患い、療養中だった息子のエドゥアルドの治療費に費やしてしまい、その後は再び元夫アインシュタインの資金援助によって生活していたという。ミレヴァは、1948年に72歳で亡くなった。