ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

G7サミットはオワコン。広島に核のボタンやカープの靴下。

1973年オイルショックと、それに続く不況に世界の主要先進国が協調して経済的課題を討議する場として50年前の1975年に始まったG7サミット(主要先進国会議)、広島で開催されていたサミットは第49回目のサミットだ。今回のサミット会場は、人類が歴史上で初めて体験した被爆地の広島市だ。先進国の各首脳にどれだけ原爆の悲惨さを受け止めてもらえるかが、唯一の被爆国日本の岸田首相の重要な役割だった筈だ。しかしどうだろう、フタを開けてみれば、原爆を投下した国アメリカのバイデン大統領は、被爆者の慰霊碑のある平和公園内に「核のボタン」が入ったカバンを持ち込み(⬆左)、バイデン大統領が原爆資料館に入ると「核のボタン」を持った随行者も資料館に入る無神経ぶり。イギリスのスナク首相は原爆の話はそっちのけで、広島カープの赤い靴下を履いてカープファンの岸田首相を喜ばせた(⬆右)。こうした各国首脳の態度を鑑みると、先進国首脳は、サミットの討議に参加するのではなく「観光気分」で参加していただけなのだ。第1回サミットが開催された半世紀前は世界経済はG7の国々の話し合いで確かに動かすことが出来た。しかし、50年後のいま、世界経済の中に台頭してきたアジアのGDP世界2位の中国やGDP世界5位のインド抜きで 世界経済は語れない状況になっている。半世紀を経て形骸化してしまったG7サミットの役割は、すでに終わったコンテンツ=オワコンなのだ。「観光気分」で開催されたG7会議、半世紀経ったいま、廃止すべきだと思いませんか?