今日、日本外国特派員協会で、ジャニーズ事務所の創業者、故ジャニー喜多川から性被害を受けたと告白する記者会見をした元ジャニーズJr.の岡本カウアンさん⬆。会見場所として、日本外国特派員協会を選んだ理由として「(日本の大手メディアは)取り上げないだろうと覚悟して話しています」と語った。そんな中、NHK報道局のディレクターが「もし大手(メディア)が(ジャニー喜多川の少年性愛を)報じていたら、ジャニーズ事務所に入所していなかったか?」と問いかけると、岡本さんは「たぶん(入って)なかった」と回答。岡本さんは中学3年生(15歳)だった2012年からジャニーズJrとして活動、入所翌月からジャニー喜多川から初めて性的行為をされて、2016年20歳で退所するまで計15~20回被害にあったという。ジャニー喜多川によるジュニアへの性加害をめぐっては、1999年に『週刊文春』が報じ、ジャニーズ事務所と文春が裁判で争った結果、東京高裁がその重要な部分で「真実である」ことの証明があったと結論づけている。今回の会見には在京キー局や通信社も多く取材。NHKのディレクターは「テレビメディア、とりわけ公共放送に勤める者の1人として大変重く受け止めている」とこれまでジャニー喜多川の少年達への「性加害」に目をつむってきたことを反省して見せたが、果たして、何も知らずにジャニー喜多川の性的欲望の餌食となった純粋な少年達の心の傷を癒せるだけの報道はなされるだろうか、大手メディアの今後の報道姿勢に注目したい。