
韓国の大手メディア「中央日報」が伝えた報道で、韓国国会の資料によると日本の福島原発による海洋汚染水放出に対応するために韓国政府が2021年から2025年8月までに支出した海洋調査費が2兆3542億ウォン(約2500億円)にのぼったことが明らかになった。ところが2023年8月の福島汚染水放出から2年間に韓国政府が9万9932件の海水の放射能検査を実施したところ、許容値以上の「放射能」が検出された事例は一度もなかった。つまり、韓国政府は、2兆ウォン(約2500億円)以上もの国民の血税を無駄に使う結果となった。「中央日報」は、さらに「福島汚染水124万トンのうち問題になったのは多核種除去設備(ALPS)で除去できないトリチウム(三重水素)だ。ところが福島汚染水に含まれているトリチウムの総量はわずか3グラムにすぎない。自然に地球上で生成されるトリチウムが年間200グラムであり、日本海上に雨で落ちてくるトリチウムだけでも年間5グラムだ。さらに福島汚染水はすぐに韓国側に流れてくるのではなく、米国西部と赤道を回る循環海流を乗って移動する。その巨大な太平洋でトリチウム3グラムが希釈されてしまうのに、太平洋にも面していない韓国で果たして放射能問題が生じるのだろうか」と韓国政府のあまりにも非科学的な「福島原発汚染水調査」にギモンを投げかけている。