ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

成功するのは才能ある人ではなく運のいい人、イグノーベル賞

人々を笑わせ考えさせた研究に与えられる2022年度のイグノーベル賞で「なぜ才能(Talent)のある人ではなく、運(Luck)のある人が成功することが多いのか⬆を数学的に説明した」研究論文が経済学賞を受賞した。受賞した研究チームは「成功に至るために必要なのは才能(Talent)なのか、それとも運(Luck)なのか」という疑問から研究をスタート。1000人以上の人々のキャリアをシミュレートした結果、「そこそこの才能を持った非常に幸運な人」は「非常に才能を持った不運な人」よりも常に成功することが示された、という。この論文では、「才能」とは「運」を活かせる能力のことを指している。確かに「〜と出会えたから今の私がいる」「〜に恵まれたから様々なことに挑戦することができた」「〜の出来事があったから成功した」と成功者達が言うように自身の努力や才能より「運」との出会いが成功にとって不可欠であることは間違いないだろう。才能があっても運のない人は、ただ運が良かっただけの凡人にも負けてしまうものだ。「運命の分岐点」という表現があるように過去の偉人や成功者たちを見ても、「運」こそが成功の基本を成すものであるのは間違いない。才能のある人より、要領の良いだけの人の方が利益を獲得することだって往々にしてある。「才能」なんてものは、そんな程度の位置付けだと思っておいた方が無難だよ、と教えてくれた「運」についての研究論文だった。