ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

トム・クルーズは、字が読めないのにナゼ大スターになれた。

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アメリカの子どもの200万人以上が苦しんでいる「ディスレクシア(失読症)」という病気をご存知だろうか。学習障害の一種で、知的能力及び一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず、文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障害のことを言う。具体的な例では、数字の「7」と「seven」を同一のものとして理解が出来なかったり、文字がひっくり返って記憶されたりして正確に覚えることが出来ない。十分な能力があっても、文字が上手く認識できないこうした症状のために学習障害と診断され、特別な教育を受ける必要があるという。映画俳優のトム・クルーズは重度のディスレクシアで文章が読めず、台本も他の人に読んでもらいそれを録音して暗記するという方法を取っているのは有名な話だ。映画監督のスティーブン・スピルバーグ、科学者のアルベルト・アインシュタインなど自分で努力してディスレクシアを乗り越え成功した人も多くいる。ディスレクシアは、英語 で読み書きする国で多く見られ、 米国では2割近くの人々が何らかの形で読字障害に関わる症状を持つという調査結果もある。日本では現在のところ、ディスレクシアに関わる研究は進んでおらず、社会的な実態調査や実情の把握自体がなされていない状況で、ディスレクシアの判定法も確立されていない。トム・クルーズは、俳優の試験に合格してからは、自分の弱点を逆に長所にしようと考え、セリフをゆっくり読んで覚えながらじっと考え、役のイメージを膨らませるようにして、他の人とは違った演技作りを重ねたのだと言う。その結果、トップスターとして成功する道が開かれたと彼は語っている。人間の能力というものは多面的、ある一面の能力が劣っていても他にすばらしい能力が秘められている自分に気付いたトム・クルーズ、やはり非凡な才能の持ち主だった。