プロ野球 千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手(20)⬆がプロ野球28年ぶりの完全試合を達成した。さらに、64年ぶりにプロ野球記録を更新する13者連続奪三振の新記録も樹立し、1試合19奪三振のプロ野球タイ記録をもマークした。完全試合達成は巨人・槙原寛己が94年5月18日の広島戦で達成して以来、21世紀になって初の快挙であり、さらに、20歳5カ月での完全試合と奪三振記録の達成は史上最年少という快挙だ。20歳の佐々木投手のピッチングはなぜこれほどに凄かったのか。対戦した今季ここまで1三振で球界を代表するスラッガーとして知られ吉田正選手(オリックス)は、「真っすぐとフォークは腕の振りでもわからなかったですし、なんせコントロールが良かったです」と語り、紅林選手は「真っ直ぐだけ狙って、手からボールが離れる前に振るぐらいのイメージだったんですけど、詰まった」福田選手は「球も速かったですし、フォクボールもやっぱり反応だけで打てるようなフォークじゃなかった」と口々に佐々木投手の並外れたピッチングについて語った。佐々木投手のピッチングは、メジャー最速169キロ(105.1マイル)を投げるヤンキースのチャップマンにそっくりの足を高く上げてから投げ込む独特のフォーム、勢いよく足を上げても崩れない重心、そしてその勢いを投球動作に伝えるボディコントロール、他の投手には真似のできない佐々木投手だけの下半身の「強さ」 使い方の「旨さ」によって、史上最年少での「完全試合」「19奪三振記録」を達成できたのだ。