ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

尖閣諸島を買うつもりだった「石原慎太郎氏」逝く。

f:id:gunjix:20220201145831j:plain

作家で元東京都知事の石原慎太郎氏が89歳で亡くなった。小説「太陽の季節」で24歳で芥川賞を受賞し小説家デビューしたが、36歳で政界に進出し、自民党国会議員や東京都知事として多くの業績を残している。中でも、現在我が国と中国の間で争点となっている「尖閣諸島」を国有化する端緒を作った石原氏の功績は高く評価されるべきだろう。尖閣諸島について、石原氏は31年も前の1991年の著書の中で次のように記している。「尖閣列島周辺の海底に油田があるという話が持ち上がって以来、次々と妙なことが起こった。米国の石油メジャー会社が、時の佐藤栄作首相に自分たちによる試掘を持ちかけてきた。佐藤首相は自国日本のことだからといってそれを退けた。すると彼らは、同じ話を台湾北京に持ち込み『あの島々は本来なら中国の領土の筈だ』とそそのかした」つまり米国の石油メジャー会社のそそのかしによって日中間の領有権争いが始まった、と石原氏は記している。そして、2012年4月に都知事であった石原氏は東京都による尖閣諸島購入計画を発表、これを知った当時の民主党政権野田 首相が、慌てて埼玉県在住の地権者に買い取りを伝え、尖閣諸島を国有化したのだ。「紛争の島を買い取る」というアイデアは、小説家でもあった石原慎太郎氏らしいユニークなアイデアであった。尖閣諸島を地権者に金銭を払って国有化することを発案した政治家石原氏のご冥福を祈りたい。