メジャーリーグ滿票でMVPを受賞したエンゼルスの大谷翔平選手(27)は「今年の顔」の筆頭だろう。NHKは『紅白歌合戦』の審査員に東京五輪で活躍した金メダル選手とともに大谷選手を“今年の顔”として紅白出演を交渉し続けてきた。7月には大谷選手が出場したオールスター前夜のホームラン競争を特別に地上波で生中継し、10月には大谷のドキュメンタリー番組を放送するなどNHKは大谷選手へのアピールはこれまで万全だったはずだ。かつて所属していた日本ハムが日本一になった5年前の紅白出演は、両親や親戚などもみんな見るから出演を受けたと言われている。しかし、大谷選手本人は普段、テレビをほとんど見ないため、テレビに出演することにもあまり興味がないというスタンスだ。シーズンオフで帰国しても、大谷選手はスポーツ用品メーカーの施設で練習に没頭⬆、大谷選手の出演交渉の窓口は、実質的には父親が行なっているという。現在まで大谷選手はテレビ出演をすべて拒否。唯一、出演が見込まれていたのが大晦日の『NHK紅白歌合戦』の審査員だった。しかし、発表された同番組の審査員に大谷の名前はなかった。大谷選手が出演を断った理由は、1ヶ月前の11月19日『紅白』の参加歌手の記者発表の席で『大谷翔平さんにも審査員として出ていただければありがたい』という発言をNHKが勝手にしたからだという。実は、NHKは大谷選手に出演依頼をする際に『こういう(依頼の)話をしていることを他言しないでもらいたい』と強くお願いしていた。なのに自らこの約束を破って、11月に未だ出演交渉中なのに他言してしまった格好のNHK。交渉していた父親も大谷選手もNHKに不信感を持ったのは当然だろう。