元メジャーリーグ「マリナーズ」の投手としてクローザーを努め4年間で129セーブをあげた大魔神こと佐々木主浩氏(53)が、TOKYO FMの番組に出演し、エンゼルスの大谷翔平の2刀流の凄さについて語った。「アメリカに行って、パワーで太刀打ちできたのは大谷選手だけだと思います。大谷選手はすごい! 解説のときに「大谷選手のことも言ってくれ」と言われるけど、もうレベルが違いすぎて……解説しづらいよねっていう(笑)それぐらいすごいです」。同じ番組に元巨人軍投手で完全試合を達成した槙原寛己氏が出演したとき「普通の選手だと先発した次の日に、ボールを打ったり、バットを振ったり、守備に入ったりできない」と大谷のリアル2刀流に驚いた話を聞かされた佐々木氏は「投げた翌日は体が張っている、大谷選手は、それでまた(打者として)やるんだから本当にすごいと思う。ただ、彼がいいのは、右投げ左打ちでしょ? 反対なんだよね。だからバランスは崩れないよね。右投げ右打ちだとそっちばかりだから(バランスが崩れる)。だから彼が右投げ左打ちというのは、たぶんすごく理にかなっているんじゃないかな」。3年前、大谷選手が右肘の靭帯を取り替えるトミージョン手術を受けた際にも、彼が右投げ右打ちだったらさらに余計に靭帯が損傷していただろう、と言われたが、子供時代に父親に勧められて始めた「右投げ左打ち」は、佐々木氏が言うように投打の「バランスが崩れない」2刀流を続ける上で、「理にかなっている」ことは確かだろう。