ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

世界中が、その作品を欲しがる村上隆のPOPアート理論。

2006年、美術品オークションのクリスティーズが、世界で6番目に高額なアーティストと格付けしたPOPアーティスト村上隆氏 ⬆。ほとんどの日本人アーティストが実現出来ない世界中で売れるアート作品を生み出している希少な日本人アーティストだ。村上隆が語る売れるアート作品とは「2006年5月、ぼくの作品にオークションで1億円の値段がつきました。2003年に他の作品が6800万円で売買されて以来、ぼくの作品は「日本人の一つの芸術作品としては史上最高額の価格がついている」と語られていますが、こうした値段には理由や背景があります。欧米で芸術作品を制作する上での不文律は、「作品を通して世界芸術史での文脈を作ること」です。ぼくの作品に高値がつけられたのは、ぼくがこれまで作りあげてきた美術史における文脈が、アメリカ・ヨーロッパで浸透してきたあかしなのです。私が世界で認められたのは、観念や概念の部分なのです。美の形式は出自が西洋ですが、アニメには西洋がまるっきり入っていない、これを西洋の芸術のフォーマットに乗せたら、ものすごくショッキングだ、とひらめいたんです。そしたら(世界の)アート界では『ストライク!』となりました」。小手先の表現力では世界に通用しない、アニメをベースに美術史に新たな観念や概念をこめた文脈を創りだした村上隆は、世界の現代美術を代表するアーティストになれたのだ。