ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

錦織圭がコートの芝生にしゃがみこむ。ジョコビッチは見逃さなかった。

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グランドスラムの一つウィンブルドンでベスト8に進む快挙を成し遂げた錦織圭選手。これでグランドスラム4大大会すべてでベスト8進出を果たしたことになる。ベスト4を賭けた戦いは過去2勝13敗と大きく負け越している天敵ジョコビッチ。第二セットまでは3−6、6−3と互角のゲーム展開に「これはいけるかも」と思わせたのに第3セットでこの日の運命が決まるシーンがやってきた。第3セットの終盤第5ゲームでジョコビッチがダブルフォールトなどで40-0と錦織が最大のブレークチャンスを迎えたのだ。ここで決めればゲームの流れが錦織に大きく傾く場面でのクロスラリーで錦織のボールがネットにかかる痛恨のミス、思わず錦織は芝のコートにしゃがみこみ頭を抱え込む場面があった。ジョコビッチは心が折れかけた錦織のその態度を見逃さなかった。このシーンをきっけけにジョコビッチは集中力を取り戻しその後はまったく錦織につけ入るスキを与えずに第3・第4セットを連取して錦織のベスト4進出の夢を葬り去ってしまった。試合後「(ジョコビッチに対して)やっぱり何かが足りない」と錦織は語ったが錦織が地面にしゃがみ込むのに対してジョコビッチは地面を這いつくばるタフな精神力でピンチをチャンスに変えたのだ。幼少期には激しい空爆のあったコソボ紛争の体験もあり戦火から逃れるように母国セルビアからドイツへとテニス留学したジョコビッチ選手。かつてウィンブルドンで優勝した時、コートの芝を食べてみせたジョコビッチ選手は錦織選手とは芝のコートに臨む姿勢が違うのだ。錦織選手も次戦では「芝を食べる」覚悟でベスト4進出を果たしてもらいたい(笑)