
大ヒットTVドラマ「北の国から」をはじめ数々の名作ドラマを世に送り出してきた脚本家・倉本聰さんが91歳で逝去した⬆️。倉本さんは1974年39歳の時、NHK大河ドラマ『勝海舟』の脚本を執筆中に制作陣との意見の対立から執筆を途中で降板したことをキッカケに北海道へと移住した。倉本さんは移住した当時、「都会ではアタマ(知識)で生きていたが自然の中では知識など何の役にも立たない、薪を割り、自然の猛威と対峙しながら、自分の身体のエネルギーと「知恵」を使って生きる生々しさを取り戻したかった」と語り、この実体験が、そのまま大ヒットTVドラマ『北の国から』の主人公「黒板五郎」の生き方に表現されることになったのだ。「自然がくれた材料を、知恵を絞って形にする。それが人間の本来の生き方だ」という黒板五郎の泥臭い生き方は多くの視聴者の心を打ち20年間にわたってテレビで高視聴率を続け、「北の国から」は最高視聴率38.4%を記録した。ドラマ終了の後、倉本さんは、「文明が進めば進むほど、人間は退化していく。私は『北の国から』で、もう一度人間の『野生』を取り戻したかった」と語っている。厳しい北海道の大自然の中で、人間本来の「野生」を取り戻し91歳まで長生きした倉本聰さん、「大往生」と言えるその人生に喝采を送りたい。