ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

世界一の金持ちなのにファーストクラスに乗らないビル・ゲイツ。

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世界一の大富豪であるIT企業マイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツ氏は、飛行機に乗る場合は必ずあの狭くて窮屈な座席のエコノミークラスに乗るというのは有名な話だ。日本を訪れた際に日本マイクロソフト社が気を利かせてファーストクラスのチケットを用意したら、「日本のマイクロソフト社はこんな無駄遣いをする会社なのか、1時間ちょっとのフライトに何だこのファーストクラスの搭乗券とは、なぜそんなに会社の金を無駄遣いするんだ」と怒りまくったという有名なエピソードがある。到着する「時間」が一緒なら安い料金のエコノミーの座席を選ぶ。宿泊するホテルも寝る空間がありインターネットにアクセスできれば十分、食生活はマクドナルド中心という彼の倹約家振りは凄まじい。しかし彼はお金が勿体ないから倹約してるのでは無いのだ。自ら創業したマイクロソフトのCEOを45歳の若さで他人に譲り、55歳で会長職も辞任し創業会社から完全に手を引いてしまったのである。変わりに、夫人とともに自ら設立した慈善団体を運営し、途上国のエイズマラリア対策、教育・貧困などの改善などに何千億円もの寄付金を私費から出して活動中だ。こうしたビル・ゲイツ氏の生き方から見えてくる「お金に対する価値感」とは何なのかを探ってゆくと彼がファーストクラスに乗らない理由として述べている「時間」というものに突き当たる。つまり、ひとが生まれてから死ぬまでの限られた「時間」を見せかけの贅沢で無駄に費やすのか、それともヒューマニズム(人間愛)のために費やすのか、でその人間の「品性」が決まる、とビル・ゲイツはそのお手本を我々凡人に示しているわけだ。とは言え、「乗ってる時間は確かに同じだけれどもファーストクラスで地球一周の贅沢な旅行を一度はしてみたい」という我々凡人のささやかな願いを、世界一の大富豪ビル・ゲイツ氏にもチョットは理解してほしいとも思うのだが(笑)