
群馬県中之条町で20年以上にわたり行われている「中之条研究」(東京都健康長寿医療センター研究所の青栁幸利博士らによる調査)によると、高齢者が「1日2000歩」のウォーキングを続けることで、「寝たきり」になるリスクを極めて低く抑えられることが分かった。老人の「1日2000歩」とは、「自立した生活を維持するための絶対防衛ライン」とされ、高齢者が1日2000歩を下回る生活(閉じこもりやベッドの上の生活)を続けると、下半身の筋肉(特に太ももやふくらはぎ)が急速に衰える「サルコペニア(筋力低下)」が進行してしまうが、「1日2000歩」を維持し続けることで、この致命的な筋力低下にブレーキをかけることができることがこの「調査」でわかったという。「1日2000歩」の具体的な生活イメージは、一般的な日本の家屋内での家事やトイレの往復だけだと、1日約1,000歩前後で止まってしまうが、外に出て、近所のコンビニやゴミ出し、庭の手入れ、あるいは10〜15分ほどの軽い散歩などの短時間の「外出」をプラスすれば、すぐに「2000歩」に到達できるという。「中之条研究」では、体調が悪い日や雨の日は無理に外に出ず、「1週間や1ヶ月の平均で毎日2000歩」を目指せば十分に寝たきり予防の効果がある、とアドバイスしている。毎日「短時間の外出」で「寝たきり」を防げる、覚えておいて損のない話と言えるだろう。