ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

貝原益軒「接して漏らさず」は、老化防止に逆効果。

江戸時代の儒学者・貝原益軒の『養生訓』(1713年)に、「接して漏らさず」という有名な言葉がある。益軒先生が、どういう意味でこんなことを言ったのかわからないが、精子はどんどん生産されているので「接して漏らさず」は、現代では医学的な根拠のない「訓戒」とされ、むしろ体に悪いとされている。ハーバード大学の公衆衛生大学院が男性医療従事者約3万人を対象に行った調査では、月に21回以上射精する人は、月に4~7回の人に比べて前立腺がんになるリスクが約2割低下することが明らかになっている。また、セックスやマスタベーションで射精することで、DNAの損傷量が減少し、男性の精子の質が向上することが、ヨーロッパ生殖医学会の研究でも証明されている。2013年のある調査によると、「この1カ月でマスターベーションを行った」と答えた男性は、50代、60代でそれぞれ69%、45%。いっぽう、女性は23%、14%と答えている。精神科医として著名な和田秀樹医師によると、セックスやマスターベーションをすると、大量のオキシトシンが分泌されて不安な気持ちや緊張が緩和され、ストレス解消につながるという。心身をリラックスさせる効果のあるセロトニンや、眠気と覚醒のリズムを整えるメラトニンも分泌される。さらに、幸福感や気分の高揚、鎮痛効果のあるβエンドルフィンや、やる気が出るドーパミン、いわゆる脳内麻薬であるアナンダミドなども分泌される。このことから、年を取っても「接して漏らす」セックスやマスターベーションは、生きる上での「喜び」を生み出す行為となる、そうだ。