サッカー界のスーパースターであるエムバペ、ネイマール、メッシを擁する欧州屈指のビッグクラブ、パリ・サンジェルマンPSGとJ1王者の川崎フロンターレの日仏対決⬆、PSGの個のパワーとスピードに川崎Fが翻弄され続けた試合だった。ネイマール、メッシ、エンバペの個の力で攻め込まれ、32分にメッシの強烈なシュート、58分にはメッシのパスから右を崩されカリムエンドに押し込まれ2点を失った。一方の川崎Fは、エムバペ、ネイマール、メッシ の3人がベンチに下がったあとの84分、山村和也がヘッドでゴール右に送り込んで、1点を返すのがやっとだった。左サイドバックでプレーした橘田健人は「当ててから入っていくのは僕たちもやりたいこと。でも、そのスピード感がまったく違った。ただ当てて入っていくだけではなくて、こっちを引き出してから当てて入るし、気がついたらもう1歩も2歩も先に行かれた」キャプテンを務めた登里享平もパリ・サンジェルマンは「体感したことのないスピードだった」と舌を巻いた。5年前の2016年、やはり欧州の名門クラブでスーパースターのロナウドを擁するレアルマドリードと対決したJ1鹿島アントラーズの選手たちがレアルマドリードの「圧倒的なスピード」に舌を巻いていたのを思い出した。スピードが命のサッカーに5年たっても追いつけないジャパンサッカー、11月のW杯は、大丈夫だろうか。