ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

サッカーヘディングで認知症リスク3.5倍、本当なのか。

英国のグラスゴー大学のウィリー・スチュワート教授の研究チームが、昨年、衝撃的な調査結果を発表した。研究チームは、1900〜76年生まれの英国スコットランド出身の男性で、元サッカープロ選手7676人と、一般人約2万3000人の死因を比較。ヘディングとの直接の因果関係の証明はないものの、「元サッカー選手は認知症などの神経変性疾患で死亡する可能性が一般の人より約3・5倍高い」と発表、発症リスクはアルツハイマー病が約5倍、パーキンソン病は約2倍あったと報告したのだ。この調査結果を踏まえてイングランドやスコットランドのサッカー協会は、急遽頭部への強い刺激を与えないよう、11歳以下のヘディング練習を禁止にした。一方、日本サッカー協会(JFA)は「安全の観点からも正しい技術の習得が必要」として、禁止の立場をとらなかった。東邦大脳神経外科で、頭部外傷を専門とする中山晴雄講師(45)は、グラスゴー大の研究結果について「ヘディングが危険という医学的な根拠はない」との見方を示し、ボールの材質や勢いを考えれば、至近距離から強いボールが当たらない限り、脳への衝撃は「必ずしも大きくない」と指摘している。はっきりした因果関係は明らかではない、というもののサッカー少年を持つ親たちは、なるべくヘディングはしないよう指導すべきだろう。「触らぬ神には祟りなし」、なのだから。