ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

村田諒太、KO率90%ミドル級最強王者ゴロフキンに秘策アリ。

f:id:gunjix:20211113013028p:plain

日本人ボクサー最重量ミドル級世界王者の村田諒太選手が、対戦を熱望してきたミドル級3団体統一覇者で防衛記録19、世界戦18連続KOを誇るゲンナジー・ゴロフキンとの世界王座統一戦が12月29日、さいたまスーパーアリーナで行われることが発表された。発表の席で「勝算は?」という記者からの質問に村田選手は、「勝算はと言われると『勝てねぇだろ』って言われている気持ちになる。勝てないというマインドは自分には無いということです」とキッパリと答えた。KO率9割近くを誇るゴロフキンに勝つだけの「パンチ力」が村田諒太には、果たしてあるのだろうか。そのカギを握るのは2019年7月と12月2度の世界戦で連続して相手をノックアウトした村田選手のパンチ力の劇的な進化だ。村田選手が2019年から突然KO率100%にアップしたのは、それまでカカト外側に体重を乗せ身体が伸びあがるような「構え」でパンチに体重を乗せられなかったのを、プロゴルファーの横田真一氏に教えを乞い「構え」を変えたからだ。横田氏から先ず「君の構えは重心が前後逆だよ」と指摘され自分の重心がカカト寄りになっていることを知らされた村田選手。これでは相手に押し込まれたときに踏ん張りが利かず、自分のパンチにも体重が乗らない、横田氏のアドバイスに従いカカトよりの重心を修正した結果、前年に12R判定負けを喫したブラントに2019年7月の再戦ではあっさりと2RでTKO勝ち、さらに同じ年の12月スティーブン・バトラーに5RでTKO勝ち、と村田諒太は「重心の置き方」を修正した「構え」でパンチ力が見違えるようにパワーアップしたのだ。体重が乗ったパンチを打てるかどうか、そして動きに連続性があるかどうか。いずれも「重心の置き方」が重要だと気づいた村田諒太選手、全盛期を過ぎた39歳のゴロフキンなぞ「恐るるに足らず」である。