ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

足を踏に来たフルトン、おかげでジャブが当たったと井上尚弥。

7月にWBC、WBOスーパーバンタム級王者で無敗を誇ったスティーブン・フルトンに挑み、8回TKO勝ちして世界4階級制覇を達成した井上尚弥選手。9月9日東京都内で開催されたトークイベントで、試合を終始優勢に進められた理由について明かした。一番重視していたのはフルトンの距離感。「黒人で足も長く、懐も深くて、左ジャブを得意とする選手なので、距離感がどんなものなのか、慎重な作戦のイメージを立てていた」と語った。1Rにフルトンに足を踏まれたが、たまたまかと思ったけど、5回、10回ときて、故意にやっていると感じた⬆。足がぶつかる位置にステップインさせないなら、さらにまたいでステップインすればいいと切り替えた」。「フルトンは、足を踏むために足を広げていたので、ステップインをしなくてもパンチが届く距離になった。肩幅のスタンスで、しっかりとフルトンの足の長さと身長の高さをうまく生かしてきたら、ジャブが届かなかったと思うけど、足を広げて重心を落としていたのでジャブが当てやすかった」と、ジャブをフルトンの顔面に何度もヒットさせて試合を有利に進められた理由を明かした。確かに、1Rから足を大きく広げて重心を落としたフルトンの「低すぎる構え」は異常に見えた。それが井上の足を踏むための作戦だったとは。その低すぎる構え方で自分の距離感が狂って何度も顔面に井上選手のジャブを浴びたフルトンの姿は「足を踏む作戦」の失敗を如実に物語っていた。