ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

暗殺者にサインするジョンレノン、この男に数時間後に殺された。

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20世紀を代表するロックバンド・ビートルズのリーダー「ジョン・レノン」は、1980年12月8日22時50分、スタジオ作業を終え自宅アパートのダコタ・ハウスで車から降りたとき、その場に待ち構えていたマーク・チャップマンが暗闇から「レノンさんですか?」と呼び止めると同時に拳銃を両手で構え5発を発射、4発がレノンの胸、背中、腕に命中し、彼は「撃たれた!(I've shot!)」と2度叫びアパートの入り口に数歩進んで倒れ込んだ。撃たれたレノンは全身の8割の血液を失い、失血性ショックによりルーズヴェルト病院で23時すぎに死亡した。暗殺犯チャップマンは、ジョン・レノンの伝記を読み、そのリッチな生活に怒りを憶えてレノン殺害計画を思いつき、ハワイの自宅を出てレノンの住むダコタ・ハウスを訪れたのだという。同日の夕刻、サインを求める人が数名レノンに近づき、その中にチャップマンがいた。チャップマンはレノンに「ダブル・ファンタジー」のアルバムを無言で手渡し、レノンがそれにサインした。アルバムにサインし終えたレノンは、どういう訳か見ず知らずのチャップマンに向かって「君がほしいのはこれだけかい?」(Is this all you want?)と尋ね、チャップマンは笑顔でそれにうなづいた。この場面にレノンのファンで写真家のポール・ゴレシュ(Paul Goresh)が居合わせ、レノンと暗殺犯チャップマンが「遭遇」した場面を偶然にも写真に収めていた(⬆上の写真)。この時、レノンはチャップマンがサイン以外の目的を持っている気配を察して「君がほしいのはこれだけかい?」と尋ねたのかもしれないが、チャップマンが 数時間後にまさか「自分を暗殺する人物」だとは予想だにしていなかったに違いない。