ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

今では考えられない、レーガン第40代米国大統領がタバコCM出演。

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アメリカ第40代大統領だったロナルド・レーガンは、政治家出身ではなくハリウッドの俳優出身いう異色の人物だった。その彼が俳優として人気を博していた1950年代、アメリカのタバコブランド「チェスターフィールド」のCMに出演していた事は今の時代では考えにくい驚きのエピソードだろう。アメリカのタバコのCM規制は1990年代、当時のクリントン大統領が発した大統領令として日本では有り得ないほどの厳しいタバコ広告規制がスタートした。学校や運動場から半径330m内での広告禁止、広告に写真や画像の掲載を禁止し、広告はカラー禁止、白黒の文章だけとされ、タバコブランド名をスポーツやイベント、帽子やシャツやバッグなどに使うことを禁止する、などその規制内容はかなり厳しいものとなった。しかし、つい40年前までは映画スターがタバコ広告にこぞって出演するのがアメリカでは普通のことだった。後にアメリカ大統領にまでなったロナルド・レーガンだけでなくジェームス・ディーンやハンフリー・ボガートなど錚々たる有名俳優がチェスターフィールド社の広告の歴史に名を連ねている。チェスターフィールドはその後イギリスの映画007のジェームズ・ボンドのお気に入りのタバコブランドとしても有名になったが、21世紀の現代の米国社会では会社そのものの存在さえ危うくなってきている状況だ。有名俳優を使った華麗なる広告の歴史は今や昔、チェスターフィールド社は、創業の地アメリカだけでは食えず世界中の国々で細々とタバコ販売を続けているだけの企業になってしまっている。