禁煙運動が高まりを見せてる中、3年前にアメリカのタバコ会社フィリップ・モリスが発売した電子タバコIQOS。紙巻たばこに変わる画期的な商品として世界中の愛煙家から認められて、急速に普及した。現在では世界30カ国で販売され、その勢いは留まることを知らない(上図参照)電子タバコブームの文字通りの火付け役となったアメリカのフィリップ・モリス社。お膝元のアメリカでもさぞかし大ヒット商品になっているはず、と思ってその売上高を調べてみたら何とアメリカでのIQOSの販売数はゼロ。そんなバカな、と思われるが実はアメリカでは電子タバコの有害性が指摘されているため米食品医薬品局(FDA)がフィリップ・モリス社の販売許可願いを3年前から拒み続けていたからだ。そして今年になって米食品医薬品局はモリス社に対して人体に有害の恐れがあるとしてIQOSのアメリカ国内での「販売不可」を言い渡した。フィリップ・モリス社は、それでもイタリアでドイツでそしてアジアの日本では電子タバコIQOSが売れまくっている、と世界中に宣伝を続けて居て、肝腎なお膝元アメリカでは販売できない商品であることはしっかりと口をつぐんだままなのだ。IQOSが火付け役となった電子タバコの一大ブーム。最近では成分の中に大量に含まれるエアロゾルが「発がん性のリスクが有る」と日本の医学界からも指摘されている。アメリカではすでに国家を挙げて発売を禁止した電子タバコ、アメリカのタバコ会社が我が国に仕掛けた電子タバコの一大ブーム。今から178年前にイギリスが中国に仕掛けた「アヘン戦争」を思い出しませんか?