ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

大谷翔平はなぜCY賞投手バーランダーを打ち崩せなかったのか。

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メジャー投手の誇りであるサイ・ヤング賞とMVPをW受賞していて、今シーズンもここまで両リーグを通じて防御率トップに立っているMLBを代表する名投手バーランダー大谷翔平選手が初めて対戦した。大谷選手は4打数無安打3三振の散々な結果に加えてバーランダー投手の奪三振通算2500個目を記録する不名誉な打者になってしまった。今年35歳のバーランダーは23歳の新人バッター大谷投手に対しても試合前に長い時間をかけて繰り返し打者オオタニの過去の映像を分析した上でマウンドに上ったという。それにしてもバーランダーのボールはなぜ打ち崩せないのか。昨年はスライダーの変化を進化させ15勝の好成績を残し、今年になってからは4シームのホップ率(ボールの浮上がり率)がメジャー平均の43Cmより高い52Cmにまで向上させている。しかも球速が速く、同じ球種でも相手打者によって緩急を自在に変えるため打ち崩すのは至難の業だという。今回大谷選手が空振り三振したのは、他の投手がホームランを怖れて投げなかった内角をバーランダーが大胆に攻めたからだ。執拗な内角攻めで大谷が腰が引けた所に外角高めの速球を投げて大谷に手打ちさせ(上の写真参照)三振を取るという老練な投球術を見せた。大谷の第三打席では「彼は狙いの的を広げていた。直球に食らいつこうとしていたね」と大谷選手の心の動きまでバーランダーは読んでいた。3三振した大谷選手は試合後「すごく完成された投手だと感じた。ものすごく勉強になった」と語り、対戦したバーランダーは「彼はここまでベーブ・ルース以来のことをやり遂げている。死ぬ間際には『2500奪三振をあいつから取ったんだ』と言いたいね」と語ったという。メジャーきっての大投手バーランダーが、死ぬ間際に「ショウヘイ・オオタニ」を口にしてくれるなんて我々日本人にとっては何とも誇らしい話ではないだろうか(笑)