ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

お涙頂戴のニオイがする。実は骨折してた銀メダリスト渡部暁斗。

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平昌五輪のノルディック複合ノーマルヒルでソチに続き銀メダルを獲得した渡部暁斗選手がすべての競技を終了した時点で「実はオリンピック開始前に肋骨を骨折していた」というニュース報道があった。渡部選手はノーマルヒルラージヒルそして団体戦と実に3つの種目で実は骨折していた体を庇いながらノルディックの前半ジャンプ後半距離という過酷なレースを3度に渡って戦い続けていたことになる。その驚異の忍耐力にまず驚かされるが、3つの種目が次々に終了した時点でのインタビューで彼がつねに「浮かぬ表情」をしていて銀メダルを獲得した選手にしてはなぜか「覇気のない受け応え」をしているなと思いながら見ていたが「やはり骨折を隠していたのがその理由だったんだ」というのが正直ないまの感想だ。しばらくは、この「肋骨を折っていたのに我慢して出場し続けた渡部暁斗選手のスポーツマンシップをたたえる「美談」についてマスコミは大騒ぎするだろう。しかしここで不思議に思うのは「じつは骨折していた」というニュースの発信元はなぜだか渡部選手本人の告白ではなく全日本スキー連盟からの発表だった点だ。本来なら怪我をしている選手の出場を目をつむって許したことに対しての道義的な責任があるはずの全日本スキー連盟が、ノルディック競技の全試合が終了するのを待っていたかのように、骨折していた事実を突如発表するなんて、まさに美談作りをねらったプレスリリースとしか思えないではないか。怪我をしてなおハードな試合を戦った渡部選手には申し訳ないが、テレビ各局がゾロ行うであろう「渡部暁斗の美談物語」には付き合わないようにしたいものだ。なぜなら全日本スキー連盟の「お涙頂戴」といういやらしい魂胆がミエミエなのだから。