FIFA(国際サッカー連盟)は2月7日、最新のFIFAランキングを発表した。アジアカップで準優勝と活躍した森保ジャパンは前回の50位から23カ国抜きを果たしてランキング27位へと一気に順位を上げた。これでイランに次いでアジアの2番手にまで浮上した。しかし、1998年日本サッカー史上はじめてW杯フランス大会出場を決めたこの年、岡田武史監督が国際親善試合で勝ちまくりFIFAランク9位にまでなった過去の実績や2005年のジーコ監督時代の13位、2011年ザッケローニ監督時代の13位と比べれば、森保ジャパンの27位はランキング上位まではまだまだ遠い道のりだ。アジア杯決勝でカタールに先手を取られたときのチームとしての「対応力」の無さ、さらに攻撃陣が「大迫ひとり頼み」というのも気になる点だ。ジーコ監督時代のFIFA13位を支えた中田・稲本・小野選手、ザッケローニ監督時代のFIFA13位を支えた本田・香川・岡崎選手のようにランキングをさらに上げてゆくにはFW陣に大迫選手に加えて「ハンパない選手」があと2人現れてこないと難しいのではないのか。3月に予定される南米コロンビアとボリビアとの対戦、そして6月のコパ・アメリカ参戦でサムライブルーがどれだけFIFAランキングをあげるだけのポイントを稼ぎ出せるか。来年の東京オリンピックまでに新たなスター選手が登場し森保ジャパンがFIFAランクを27位から13位程度にまでランクを戻すことが出来れば、オリンピックでのメダル獲得も見えてくるに違いない。