ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

パシュート日本女子すき間わずか20Cm3心同体で金メダル。

 

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平昌五輪女子団体パシュートで日本女子3人組がオランダとの接戦を制して遂に日本初の金メダルをもたらした。金メダルの本命だったオランダの選手の個々のスピード記録は日本の3人よりも上、なのになぜ日本女子チームはオランダチームに勝利できたのだろうか。それはずばり日本女子チームは「矢は3本を束ねると強い」という毛利元就の故事に倣ったかのように3心同体の「3本の矢」となって滑走したからだ。つまり3人の力を束ねるテクニックであるワンライン(3人が一直線で滑って空気抵抗を少なくする)や先頭の選手のカーブでの入れ替え(速度を落とさずに先頭を交代できる)など3人が結束してスピードを維持する工夫を365日寝食を共にしながら練習してきた積み重ねが、個々の力以上の結果をもたらしたというわけだ。予選の1回戦で2番手でスタートした佐藤選手がつまずきそうなアクシデントがあってヒヤッとさせられたりもしたが、試合後、高木美帆選手が「ミスを踏まえて気を引き締め決勝に挑みたい」と語り、準決勝から決勝まで文字通り3人の呼吸がピタリと合ったすき間わづか20センチの隊列を組みながら矢のような滑りで金メダルを射止めたのだ。決勝で4周目までオランダとデッドヒートを繰り広げて残り2周に入ってからの日本チームの滑りは圧巻の一言だった。並走していたオランダのスピードが落ちる中、日本チームのスピードは落ちることなくオリンピック新記録のタイムを叩き出したのだから。高木美帆高木菜那佐藤綾乃の3選手に心からの祝福の拍手を贈りたい。