国際オリンピック委員会が、リオオリンピックに引き続き2か月後に迫った韓国ピョンチャンで開催される冬季オリンピックへのロシアチームの出場禁止処分を決めた。IOCの規律委員会は「科学的な書類や証拠に加え複数の証言者も揃っている。ロシアは組織的に選手のドーピングに関わりいまなおドーピング違反を続けている」と批判した。国家ぐるみのドーピング違反を世界中から非難され続けているのに、ロシアはなぜドーピング違反を辞めようとしないのか。あのテニスの女王マリア・シャラポア選手が2年間の出場停止処分を受けたように禁止薬物を平気で服用するロシア人のスポーツ選手が後を絶たないのは何故なのか。ロシア陸連の組織ぐるみのドーピング違反を最初に告発した元ロシア代表の陸上選手ユリア・ステパノワさんによれば「ロシアスポーツ界の幹部たちはメダルを取ることを最優先に考え、フェアな競技精神やスポーツ倫理は2の次3の次、選手たちもやはり同じ考えでドーピングがひとつの文化になってしまっている」と指摘する。今回の冬季オリンピックへの出場停止処分を受けての記者団のインタビューでロシアのプーチン大統領がようやくロシアスポーツ界のこうした悪弊について非を認めた。つまり、大統領の権限でも止める事が出来ずにいるロシアスポーツ界の組織ぐるみの堕落ぶり。国際オリンピック委員会は、オリンピックからロシアチームを永久追放するという厳しい姿勢で臨んでいると言うのに、どうするんだね?プーチン大統領。