ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「トーキョゥ」開催決定あの一声が耳に残るIOCロゲ会長が死去。

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8年前の2013年、国際オリンピック委員会(IOC)総会で東京が2020年大会の開催都市に選ばれたとき、「TOKYO 2020」と書かれたカードを掲げ、甲高い声で「トーキョー」と宣言した当時のIOC会長ジャック・ロゲ氏(79)⬆が亡くなった。ロゲ氏は、現在のIOC会長バッハ氏とは委員会の同期だが、「ボッタクリ男爵」と揶揄されているバッハ氏とは対象的な清廉潔白なイメージの会長だった。バッハ氏を含め歴代のIOC会長がオリンピック開催国の国賓級の厚遇を好んだのに、ロゲ氏は「五輪期間中は選手村に泊まりたい」と豪勢な5つ星ホテルではなく、会長としては初めて選手村に滞在した人物だった。ベルギーの整形外科医でもあったロゲ氏が、IOCにおける政策で重視したのは、夏季オリンピックの参加選手数を現在の約1万人という数に抑えることであった。また、腐敗とドーピングに関しては一切の容赦をしないという厳しい態度を貫いた。1968年 のメキシコ大会、1972年のミュンヘン大会、1976年のモントリオール大会のオリンピック3大会セーリング競技に選手として出場し、またベルギーのラグビーチームでもプレーしたスポーツマンのジャック・ロゲ氏。「試合が終われば敵も味方もなく、お互いの健闘を称え合い、感謝し、試合を楽しんだ仲間として友情を深める」という「ノーサイド精神」を重んじるラガーマンでもあった。ご冥福を祈りたい。