北朝鮮が建国の父金日成生誕105年式典で賑わう中、北朝鮮の海域に密かに中国の潜水艦20隻が集結したという中国からのニュースが飛び込んできた。中国の報道によると韓国と日本にある米軍基地への一番の脅威となる北朝鮮の新浦(しんぽ)級潜水艦をアメリカの原子力空母カールビンソンが最初に攻撃するという情報を得て、この攻撃を追跡・監視する目的で中国が潜水艦20隻をこの海域へ終結したのだという。北朝鮮は昨年7月にこの新浦級潜水艦から弾道ミサイルを発射し500㎞先の日本海へ着弾させている。地上で発射されるミサイルはアメリカが韓国の米軍基地に配備した迎撃ミサイルシステムTHAADで簡単に撃ち落とせるが、潜水艦からのミサイル発射は発射地点が特定しにくいため発射以前に先制攻撃することが最も有効な戦略なのである。このアメリカによる北朝鮮潜水艦への先制攻撃についての報道の信憑性は本当なのだろうか。先日アメリカのトランプ大統領の別荘で中国の習金平主席との会談が行われた直後に中国海軍が北朝鮮海域へ潜水艦を20隻も終結させたことは、この話が十分な真実性を物語っているのではないだろうか。いずれにせよ、金正恩が核実験やミサイル発射を今月中に実施すれば北朝鮮海域に間もなく到着する原子力空母カールビンソンによる武力行使は確実に実行されるだろう。いま、中国はトランプ大統領との約束で必死の実験中止の説得を金正恩に対して続けていると思われるが、金正恩が中国の説得に若しも耳を貸さないとなれば、先ず北朝鮮の潜水艦を海の藻屑とするアメリカ軍による武力行使が実行されることは間違いないだろう。