ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

スマホでテレビが見放題。東京オリンピックのおかげです。

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先日のニュースで総務省が「放送法」を改正して3年後の2019年にテレビ・ネットの同時配信を解禁する、という報道があった。その背景には、その翌年2020年の東京オリンピックパラリンピックに多くの観光客が日本を訪れオリンピックの中継をテレビで観たがるだろうという予測がある。競技会場に入れなくてもネットへのテレビ配信が実現すれば、歩きながらスマホの画面でオリンピック競技の中継をリアルタイムで観戦できるメリットが生まれることは確かである。これまで屋外でのポータブルテレビや自動車内のテレビ受像ではテレビの電波受信だとブレたりチラついたりと非常に映像が不安定で観にくかったが、ネット配信の映像なら鮮明な安定した画像が受信できる。視聴者にとっては嬉しいニュースだが、配信する側のテレビ各局はこの同時配信が自由化されることによって大きく変化する必要に迫られる。つまり家の中の固定電話が携帯電話の普及によって衰退してきたようにリビングで見ていたテレビ受像機が持ち歩いて見られる受像機つまりスマホに変わってしまうわけなのだから。固定電話の辿った衰退の悲劇の二の舞にならないように、テレビ各局は3年後を見据えてテレビ番組のあり方を変えてゆく必要があるだろう。サッカーやプロ野球などリアルタイムのスポーツ中継は問題ないだろうが、テレビドラマはどうだろう、バラエティ番組はどうなのか、小さいスマホ画面で視聴に耐えられる作り手側の工夫が試される。生き残るためのひと工夫。現在、スマホ画面で視聴率の高いYouTubeがその大きいヒントになるのではなかろうか。短い時間で完結するあの動画こそテレビの未来像を暗示しているように思われる。ともあれ、3年後と言えばあまりに時間が無さすぎる。テレビ各局のサバイバルゲーム東京オリンピック開催に向かっていよいよ激しさを増して来るに違いない。