今、大きな話題となっている4630万円誤送金事件。振り込まれた4630万円をネットカジノで使い切ったという田口翔容疑者(24)⬆だけが、悪人であるかのようにマスコミは、こぞってヒートアップした口調で騒ぎ立てている。しかし、冷静に考えてみれば誤送金が無ければ、田口容疑者はネットカジノで金を散財することはできないばかりか誤送金が無ければ、普段通りに平凡な生活のままだったはず。その彼を、 突然罪人にしてしまった誤送金の主犯である阿武町の「罪」はどうなのか。事件発生当初のマスコミ各社の論調は、誤送金した町側を攻め続けていたのに、誤送金を受けた田口青年の名前や顔写真が公開されるや一変して彼だけを一方的に攻め立て始めるという豹変ぶり。田口青年の幼少時代からの金への執着ぶりまで紹介し、彼を悪人に仕立てることに躍起になっている。何不自由のないエデンの園で暮らしていたアダムとイブは、悪魔の化身である蛇にそそのかされてりんごを食べてしまいエデンの園から追放された。田口青年は、阿武町の誤送金にそそのかされて4630万円もの果実を食べてしまった。他人の金と知りつつ使った田口青年が罪を負うのは当然だが、平凡な生活を送っていた青年にある日突然大金を誤送金して「悪魔の誘惑」を仕掛けた阿武町側の罪も重くて然るべきだろう。誤送金した阿武町側は裁かれず、田口青年だけを裁くのは余りに「不公平」過ぎると想いませんか。