「1日中TVゲームばっかりやっていて将来が心配」と嘆く親達は世の中に大勢いる。そんな中、米国の9 〜 10歳の児童5,000人以上を対象とした2年間にわたる追跡調査で、テレビゲームをプレイする時間が長い子どもは、IQが2.5ポイント高くなる傾向があったという驚くべき研究結果を、2年間の追跡調査を行ったスウェーデンのカロリンスカ研究所とオランダ・アムステルダム自由大学の合同研究チームが発表した。米国内の約5,000人の子どもたちは、この研究調査の最初と最後に、それぞれ認知能力に関するテストを受けた。調査開始時と2年後に行った認知能力のテストの比較結果では、なんとテレビゲームを多くプレイしていた子どもは男女関係なく、プレイしていない子どもに比べて知能レベルが高いという結果が現れた。たとえばゲームプレイに費やした時間が上位17%の子どもは、平均的なプレイ時間の子どもに比べIQが約2.5ポイント高くなったというのだ。この調査では、子どものテレビやネット動画視聴の時間が長い場合についての知能レベルの変化についても調査したが、わずかにIQの上昇と思える兆候があるものの、統計的にテレビゲームを多くプレイする子どもと比べて知能レベルが有意とは言えない結果だったという。この調査結果は、昨年2021年に発表された、テレビゲームに精神的な健康を増進する効果があるとする研究報告とも一致する。子どもたちの「TVゲーム」を天敵のように忌み嫌っているパパ&ママ、さあ、どうします(笑)。