ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「全裸監督」村西トオルはナゼ若者のヒーローなのか。

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渋谷のハロウィン騒ぎをテレビで見ていたら、「全裸監督」のコスプレをした若者がクローズアップされていた。Netflixから配信された映画「全裸監督」はAV業界で帝王と呼ばれた村西トオル監督の過激な人生を描いたドラマである。そのタイトルの由来は、村西監督が撮影の際に白いガウンにブリーフ姿という裸に近い格好でカメラを背負い濡れ場シーンを撮影していたためだった。その過激な人生が多くの若者の共感を呼び、ハロウィンのコスプレにまでなったというわけだ。村西トオル氏は、ワイセツ事件で前科7犯、アメリカでもワイセツ容疑でFBIに逮捕され裁判で懲役370年を求刑されるなどその破天荒な「人生物語」が世界中の若者達に大きな反響を呼んだのだ。映画「全裸監督」は、世界190カ国で同時配信され、28ヶ国言語の字幕 、12ヶ国語の吹き替えによって上映され、アメリカ最大手レビューサイトで100点満点で97点と評価された。この映画を配信したNetflixがない中国では海賊版DVDのカタチで出回っているというから驚きだ。なぜ若者たちにとって「全裸監督」村西トオルは、ヒーローにまでなったのか?洋の東西を問わず、「SEX」についてはネガティブにとらえられていたものをポジティブに表現してみせたこと、つまり性表現をよりおおっぴらに、ユーモラスに表現してみせた村西トオルの革新性を現代の若者が評価したということだ。世界190カ国の若者が熱狂する「全裸監督」、人間世界がいまだに完全な性の解放には至っていない、という証左なのかもしれない(笑)