ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

工事作業員に化けたカルロス・ゴーンは「水に落ちた犬」になった。

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日産の前会長カルロス・ゴーン被告が保釈金10億円を納付し保釈された。ゴーン被告が保釈された様子をテレビの映像で見た誰もが、その奇妙過ぎる“変装”に驚かされたに違いない。その姿は作業員の帽子をかぶりマスクとメガネで顔を隠した一見工事作業員風のいでたちで同じ作業員の格好をした女性に先導され、そのあとを追うように拘置所のエントランスに姿を現したのだ。変装はしたけれど大きな目が特徴的なのか誰が見てもゴーンであることがすぐわかり、しかも迎えの車がご丁寧に工事作業用の脚立を屋根に載せたスズキの軽自動車という念の入れようには思わず苦笑させられた。実はこの滑稽な「変装」や脚立を載せた作業車という演出は我が国を代表する無罪請負人として知られる弘中弁護士からの提案だったという事だが、日産本社の社員の「日産の恥をさらすような事は止めてほしかった」の声のようにカルロス・ゴーン本人がキテレツな「仮装」を断固として拒否し堂々としたスーツ姿で胸を張って出所すべきだった。おそらくこの奇妙な仮装や迎えの脚立を載せたスズキの軽自動車の映像はフランスを始め世界中のテレビに映像で流れるだろう。彼は「仮装」したことで世界に向けて自らの人格さえ貶めてしまったように思われる。中国の思想家魯迅の言葉に「水に落ちた犬は打て」という格言があるが、カルロス・ゴーンは「仮装」した事でとうとう「水に落ちた犬」になってしまった。